hungry travelog
美しい海。うまいメシ。豪華なホテル。アジア方面の旅の記録。
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目当てのブサキ寺院は堪能したので、もう後は適当にこの辺の観光地に連れてってよ、とガイドさんに丸投げし、やってきたのはスマラプラ(旧名クルンクン)という町。
16世紀から、19世紀にオランダに滅ぼされるまで、ここはゲルゲル王朝の都として栄えた。いわゆる「バリ文化」はここから生まれたのだという。まあそうは言っても町自体にはあまり見どころはなさそうで、まっすぐ向かってきたのは旧王宮
敷地内には水に囲まれた宮殿や、旧裁判所など、いくつかの建物が残されている。

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宮殿の周囲に配置された石像がどれも個性的で面白い。

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こちらは、裁判所だったという建物。1942年まで、バリで最高位のカーストの3人の僧侶が裁判官を務め、実際の裁判がここで行われていたという。
建物自体は簡素で、何しろ壁がない。オープンなところで裁判を行う、という意味があったのだろうか。
屋根の裏にびっしりと描かれた啓蒙的な絵が独特で面白い。

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独特の人物描写はカマサンスタイルと呼ばれるもので、バリで17世紀頃から伝わる伝統的なものだそうだ。僕はジョグジャカルタで見た影絵人形とタッチが似てるなーと思った。
悪いことをすると地獄で鬼にこんなことをされるぞ、的な絵が描かれる。現場でガイドさんに説明されると、あ、なるほどーと思いながら見ていたのだが、今こうして写真だけを見ていると、意味のわかる絵があまりない(笑)

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水に囲まれた宮殿のほうにくると、やはりこちらにもカマサンスタイルの天井絵がびっしりだが、やっぱり解説がないと何だかわかんないや(笑)

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宮殿といっても王族が涼むために過ごした場所ということで、壁もなく、単にオープンな、質素な空間だ。ただやっぱり涼をとるためだけに周囲に堀をめぐらせた建物を作ってしまうあたりは、王族ならではの発想か。

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こちらの石像はサロンを巻いていて、凜々しい。
敷地内にはもう一つ建物があり、かつて王宮として使われていた頃の道具なんかが飾られる小さな博物館になっている。もう一つ、避けられないテーマが、戦争だ。
この町はインドネシアがオランダ軍の侵攻を受けた際に最後まで抵抗を貫いたものの、戦力の差は如何ともし難く、敗戦を決意した王族・貴族たちが最高の装飾品を身にまとい、ガムラン音楽を鳴らしながらオランダ軍に向かって死の行進をしたという。
これはバリでは古くからとられる行動で、敗戦を悟った王族や貴族は、ププタンと呼ばれる集団自決行動をとるという。敵に捕まって捕虜になるぐらいなら死を選ぶ、っていうのは日本軍や日本の民衆たちもとってきた行動だが、王族・貴族となると、あまり例がないのではないだろうか。

お隣ジャワ島、ジョグジャカルタの王様も、民衆のために自己を犠牲にする精神がとても強い。
インドネシアの「王」は、他の国の王と同じ言葉で表現されているが、その本質、存在感は他とは少し違うような気がしてきた。ちゃんと勉強したわけでもないのに適当なこと書いちゃってアレだけど。

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物によってここを東部バリで最大の見どころ、みたいな書き方をしてる観光ガイドもあるが、まあちょっとそれほどの期待に応えられるものではない気がする。ただ、水の宮殿の雰囲気はとてもいいし、カマサンスタイルの天井画は保存状態がとてもいいので、これに興味があれば来る価値有りだろう。


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コメント
この記事へのコメント
数あるバリ絵画のスタイルの中でもこのカマサンスタイルが僕は大好きで、クルンクン郊外にあるカマサン村で絵を購入した事があります。

この王宮の天井は見ごたえがあります。
不貞を働いた男のイチモツを引き抜かれる絵等、クスっと笑わせられる絵などあっておもしろいです。

ただ・・・博物館の便所が過去最高レベルに数えられるぐらいに汚くて、出るものも出ませんでした(苦笑)

chempakaでした!
2014/11/24(月) 23:40 | URL | Chempaka #-[編集]
Re: タイトルなし
Chempakaさま 毎度です!

> 数あるバリ絵画のスタイルの中でもこのカマサンスタイルが僕は大好きで、クルンクン郊外にあるカマサン村で絵を購入した事があります。

お、さすが本職!

> この王宮の天井は見ごたえがあります。
> 不貞を働いた男のイチモツを引き抜かれる絵等、クスっと笑わせられる絵などあっておもしろいです。

どこか漫画っぽい柔らかい雰囲気があって楽しいですね。やっぱりこういう、絵の雰囲気なんかから、同じアジア人なんだなあと感じます。

> ただ・・・博物館の便所が過去最高レベルに数えられるぐらいに汚くて、出るものも出ませんでした(苦笑)

ありゃそうなんですか。行かなくてよかった。ガイドさんがわざわざコンビニに立ち寄ってトイレを薦めたのはそういう背景があったのかな。。
2014/11/29(土) 14:02 | URL | hungrykaz #-[編集]
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