hungry travelog
美しい海。うまいメシ。豪華なホテル。アジア方面の旅の記録。
≪03月   2017年04月   05月≫
1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
聖地キャンディの中心である仏歯寺(ダラダー・マーリガーワ寺院)。
「お釈迦様の歯を祀ってある」と主張する寺院やパゴダは世の中に多い。僕が実際に行ったことがあるだけでもいくつもあるが、そのどれもが本物のお釈迦様の歯を所有しているとは、ちょっと思えない。別にこの先誰もDNA鑑定みたいなことはしないだろうから、信じる人が信じていればそれでいいのだが、ここはちょっと格が違う。4世紀にインドから渡ってきて以来、スリランカの歴代王朝が、王権のシンボルとして保護してきた「歯」。翌日訪れる古都アヌラーダプラには、当時仏歯を納めていた旧仏歯寺なんてのもある。
遷都とともに仏歯も移動し、ここ、最後の都キャンディが、その終着地となった。
本物なのかは誰にもわからないし、一般にはその姿を見ることさえできないが、歴史上、権力の正当性の象徴だった - と言うと、なんか日本の天皇家の三種の神器みたいだ。

DSC0387611.jpg


まず、寺の敷地(まだ有料エリアではない、広い公園)に入るのに1人ずつセキュリティチェックがある。みんなのものである宗教施設でここまでのことをやっている例は、ちょっと他に思い当たらない。もしかすると、数年前まで内戦が続いていた名残なのかもしれない。
外国人専用のカウンターでチケットを買う。スリランカ人用にもカウンターがあるが、そっちは靴を預けるだけ。
寺の構造は複雑で、ガイドに連れて行かれるがままに歩いていると構造がよくわからない。
入り口の門は石造りで非常に頑強で、ちょっと普通のお寺とは違う。

DSC0388612.jpg


トンネルのような通路。全面に見事な細工が施される。が、その先で何やらドーンドーンと太鼓を鳴らしながら儀式が行われている風なので、すっかりそっちに関心を奪われる。
プージャーと呼ばれる、仏への礼拝の時間だ。午前5時半、9時半、夕方6時半の3回ある。と聞くと、なんだかとてもイスラム教っぽい。

DSC0388813.jpg


立派な象牙に囲まれた赤いカーテンの向こうが、仏歯が祀られる部屋への入り口。一般人は近寄ることも許されず、ドーンドーンと儀式の始まりを知らせる太鼓が鳴り響いてからしばらく経って、何人かの僧侶がカーテンの向こうへ入って行った。中に階段があり、仏歯が祀られる2階へ上がってるらしい。
すると、集まっていた見物客たちも別の階段から一斉に2階へ移動し始める。外国人3割、7割はスリランカ人だ。

DSC0388914.jpg


慌てて2階に上がっても混んでるだけだよ、とガイドのナンダナさんは余裕をかまして1階の別の建物を見学。
奥の建物に来ると、壁にはお釈迦様の一生を説明する絵と、仏像がずらりと並ぶ。これは、タイやミャンマーのお寺でも見慣れた光景だ。

DSC0390815.jpg


本堂の2階に上がる途中にある小部屋。
青い装飾と言い、イケメン系の像と言い、ちょっと変わった雰囲気だが、それもそのはず、ここは仏教寺院の中にありながら、ヒンドゥの神様を祀るコーナー。これがスリランカの寺院の最大の特徴だ。このお寺に限らず、多くの仏教寺院にガネーシャや青い顔をしたヴィシュヌー神の姿を見かける。
日本だって神社と寺が隣あってて、神と仏が渾然一体となって祀られているのと同じで、これがインドの隣で発展した仏教の、自然体の姿なのだろう。

DSC0391316.jpg


そしてここが寺の中心部。写真のちょうど中央部分、チェックのシャツを着てる人のところから、ちょっとだけ、仏歯が置いてある部屋が覗ける。その一瞬のためにスリランカ人たちが長い列をつくる。囲いの中に座っている人達は、仏歯に近づける権利を与えられた有難い人々で、順番を待っているところ。
このフロアは順番待ちで床にゴロゴロ寝転ぶ家族連れやら、列の向こうの様子を何とか写真に撮ろうと押し合う外国人観光客やら、かなり混沌としている。プージャーの厳かな雰囲気を期待してると、ちょっと外される。
ちなみに仏歯は仏塔の形をした箱に七重に入れられており、小部屋から覗いても歯そのものの姿を拝むことはできない。
ガイドのナンダナ氏によると、スリランカ政府が「本物の歯だよ」と国民に見せるために、何年か前に箱から出して一般庶民に見せたことはあるらしい。

DSC0393017.jpg


みんな白い服を着ているが、これはお参りする時の正装。と言っても白ければ何でもいいみたいで、結構その辺はフレキシブルだ。
ここが寺の出入り口。入り口が2.5メートルぐらいの段になっているのは、ここから象の背に乗るためだ。この写真を見ても寺がどういう構造になってるか分からないだろうが、実際のところ複雑な構造だった。
家族総出で参拝に来ていたスリランカ人たちが、満足げに帰っていく。
我々外国人が見て寺自体にすごく見所があるというよりは、スリランカ人たちの聖地で、彼らが熱心にお参りする様子を眺める、というのがここの楽しみ方だろうか。ガンジス川で沐浴する人々を眺めるのと同じように。

DSC0394119.jpg



にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へ 人気ブログランキングへ  blogram投票ボタン
関連記事
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
こんばんわ!
仏歯寺、大きそうですね。一番上の写真は夕方くらいでょうか?
ライトアップがキレイです。
お釈迦様の一生を説明する絵って、色々な御寺にもあるかと思うのですが、私はこれを見るの結構好きです。
たまに漫画か?っていう感じの絵で描かれていたりして…
ここのはどんな感じだったのでしょうか。
写真で見るにとても細かくキレイな絵のように見えます。
「歯」見てみたいです~
一体どんな感じにおさめられているのでしょうかね?
2013/10/20(日) 21:10 | URL | prego #-[編集]
Re: タイトルなし
pregoさま こんばんは。
そうですね、一番上の写真はまだほのかに明るい時間です。
御釈迦様の一生を説明する絵がお好きなら、行くしかないでしょう、ミャンマー!いやこれは本当に。ね、Chempakaさん、ぽっつさん。マンガか?っての、ありますありますw
歯はいったいどういう状態なんでしょうね〜。容器に七重にして入れてるってのが、なんかいいです。
2013/10/21(月) 20:41 | URL | hungrykaz #-[編集]
URL :
コメント :
パスワード :
管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
Template designed by アクセラと+αな生活

Powered by .
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。