hungry travelog
美しい海。うまいメシ。豪華なホテル。アジア方面の旅の記録。
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(今回は番外編で、ほぼ文章ばかりです)

世界一周の5日目、イスファハーンからテヘランへは夜10時過ぎのフライト。観光地は5時か6時には閉まってしまうので、ガイドのサミュエルLもどうしたものかと困ったようで、ホテルのカフェでお茶しながら「じゃイラン人の家でも行ってみるか」と言い出した。おっとこれは思わぬオファー。
遠慮なくついて行くと(というか単に送られるがままに車に乗ってただけだけど)、やはりサミュエルL宅に到着。そして、やはり立派な家だ。一戸建ての2階の20畳超のリビングは壁際にずらっとソファが並び、床には本場のペルシャ絨毯が敷き詰められる。
どうやら客人を迎えることには慣れているようで、20歳の大学生だというサミュエルLの息子が民族音楽に興味ある?日本の太鼓は叩けるかい?などと慣れた前振りのあと、太鼓を叩き始める。
ただこれが馬鹿にしたもんではなくて、結構な腕前で、熱い演奏につい引き込まれる。後で文化祭みたいなので演奏してる映像も見せてもらったが、他の演奏者より明らかに巧い。

息子の部屋に案内される。Facebookとかやってる?メルアドある?と聞かれたのでFacebookはやってるけどイランでは無理だろ?と答えると「いや、そうでもないよ」とIEではない何かを立ちあげてみせる。起動画面でちらと中国語が見えた。怪しいソフトだw
まあ単に第三国からアクセスしてる風に装うソフトなのかもしれないが、僕がそれでログインしようとしたらセキュリティ的に相当疑われて、結局入れなかった(セキュリティ維持のためとはいえ日本語が入力できない環境で「子供のころ育った町は?」と問われても困る)。

お母さんからは果物やらヌガーみたいなお菓子やら、あれ食えこれ食えと勧められ、息子は民族音楽マニアぶりを披露し、そろそろ空港に行ったほうがいいんじゃないかな〜 という僕に、サミュエルLは、いや、君のフライトはディレイしてるみたいだよ、とのらりくらりと答える。なんなんだ。このまま拉致されるのか?

なーんてことはなく、それなりの時間になったら「じゃあ行くべか」と立ち上がるサミュエルL。

フライトがディレイっていうけど、具体的にどのぐらい遅れるという情報はないらしい。携帯で空港に電話してもつながらない。
しばらく車を走らせて、今まで楽観的だったサミュエルが突然「まさかキャンセルになんないよな」と、いきなり心配スイッチが入る。ここからは家にいる息子、今回の旅を手配した代理店にも電話して応援体制を作り自分も空港や航空会社に電話をかけ続ける。
むしろ僕は楽観的で、なんだよ雨ぐらいで欠航になってたまるかよそれよか本当にディレイしてるんだろうな定刻通りだったらもう間に合わないぞ、と思っていた。

空港到着。カウンターで聞いても埒があかず、航空会社の事務所に押しかける。他の客も詰めかけて騒然とした雰囲気の中、電話中の社員にサミュエルが構わず詰め寄ると、冷たくキャンセルだよと言い放たれる。え?サミュエルの聞き方が悪かっただけだよね?と自分で便名を伝えると、何だようるせえなあといい感じでキャンセル。わかった?と再び冷たく言い放つ。

うわ、やばいじゃん。と僕も心配モードにスイッチが入りかけるが、焦ってもしょうがない。できることは二つ。車で行けるか。それが無理ならテヘランからのフライトを変更するしかない。
なんだか悟ってしまった僕は結局あまり焦りが実感として湧いてこないまま、サミュエルが走り回って調整して、どうにか夜じゅうすっ飛ばしてテヘランまで行ってくれるというタクシーをつかまえた。
テヘランまでは約450キロ。いま11時過ぎで、乗りたいフライトは5時5分発。平均100キロで飛ばせれば充分間に合う。と僕はまた余裕を深め、出発前にちょいとトイレ行ってくるね、とターミナルのビルに戻ろうとしたら、は・や・く・な、(意訳)と、今度はサミュエルから冷たく言い放たれる。

出発したはいいが、ドライバーはほぼ英語が話せない。5分ほど車を走らせたら急に止まるので何だよと思ったら買い物をしてきて、ほれこれから長旅だぞ、という感じでジュースをくれ、グッド、と一言言ってビスケットを1パックくれた。渋い。
そこからはひたすらかっ飛ばす。イランの幹線道路はきちんと整備されていて、案外快適なドライブだ。しかし街灯のないエリアが多く、けっこうスリリングだ。
ウトウトしていたらなんかやけにガチャガチャし始めるからどうしたのかと思ったら、濃霧発生。見えない。ドライバーも前に乗り出してじっと前を見据え、ライトの向きをかガチャガチャと切り替えるが、とにかく見えない。でも、スピードは緩めないw
しだいに霧が晴れてきたら今度は雨になったり相当悪条件のドライブだったがどうにか3時台にテヘラン空港に到着。

いやー良かったよおっちゃん。助かったよ。ほんとに助かったので多めにチップあげようとしたら向こうから「帰りの高速代ないんで、頼むよ」とせがまれてしまった。
イスラムの男性同士がやる頬にキスするような仕草(実際には頬をくっつけるだけ)をして別れる。

何しろ夜の11時から4時にかけての出来事なので、こっちも意識が朦朧としている。あとで思い出すと、これは夢だったとしか思えないかもしれない。

テヘラン空港でチェックインすると、車で送るのでちょっと待ってくれと言われ、どうもVIP扱いとして通常のパスポートコントロールを通らずに行けるようだ。
バンで5分ほど走って行った先は広大なラウンジ。入り口でパスポートを預け、中でお茶してればその間に手続きしてくれるという優れもの。
で、このラウンジ、一つの独立した建物をまるまる使っており、広大だ。真新しいと思われ、建物も調度品もピカピカ。スタッフの応対も割と良くて、おしらべしますので座ってお待ちください、みたいな対応をする。
ああ、一気に緊張が解ける…
さらばイラン。ありがとう。イスファハーンで天気が悪かったリベンジもあるので、必ずまた来よう。

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