hungry travelog
美しい海。うまいメシ。豪華なホテル。アジア方面の旅の記録。
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白い基壇のすぐ横まで来た。ここから先は、チケットを買うときに渡された赤い靴カバーをつけて入らないといけない。まあ、単に口がゴムになった布袋だ。
普通の観光地ではこういう場面では靴を脱ぐことになるが、さすがにここでは外国人が多いことに配慮してるのだろう。僕はすっかり靴を脱ぐつもりで、素足にサンダルという変な気合いの入り方をした格好で来てしまった。

上の写真は霊廟の建物を右側から見たところだが、実はこの建物は4面どこから見ても同じ構造をしている。正面は人が多いので、写真はこうやって側面を狙うといい。

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ここで後ろを振り返ると、赤砂岩の建物がある。これは迎賓館だそうだ。白い霊廟をはさんだ反対側に同じデザインの建物があり、そちらはモスク。
これも相当堂々たる建物だが、残念ながら時間がないので今回はパス。

P1070627036.jpg


さらに一歩、霊廟のそばへ。
シンプルだが実に美しい。

P1070642011.jpg


そして、いよいよ霊廟の中へ。かなり人で混み合っている。
僕は別にそういうわけではなかったが、タージ・マハルは内部も宮殿のように豪華で美しいことを期待してくる人がいて、中を見てえらくガッカリするらしい。確かに「マハル」というのは宮殿という意味なのでそう思ってしまっても不思議はないのだが、タージ・マハルの「マハル」は、ここに祀られている王妃・ムムターズ・マハルの名前からついたものなので、宮殿という意味ではない。
当初からここは「お墓」として造られた建物である。そもそも観光客が中を見物することなんて想定しているはずもなく、内部は質素な造りで、照明もなく薄暗い。中央のホールには王妃ムムターズ・マハルと、王シャー・ジャハーンの棺が並び、その周りを大理石の彫刻が囲む。それだけ。

P1070647018.jpg


棺の周囲こそ装飾されているが、それ以外の通路などは素っ気ないぐらいにシンプル。
やっぱりここはあくまでもお墓であって、中を見るようなものではない。

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正面から外に出る。今通ってきた水路を中心とする庭園が一面に広がり、入り口の門は朝靄に霞んでいる。
正方形の庭園のデザインはまさにペルシャ様式のチャハルバーグ(四分庭園)で、デリーのフマユーン廟で見てきたのと同じだ。奥行きは350メートルもある。インドの威信を懸けて護っているだけあって、完璧に整備され、ゴミひとつ落ちていない。

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霊廟の周りを歩いて、裏側へまわって来る。
基壇部分は95メートル四方、霊廟の建物は57メートル四方。高さは67メートル。人間が歩くスピードは時速4キロだというから、普通にスタスタ歩いても一周するのに3~4分かかる、と言えばその大きさが伝わるだろうか。

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庭園から、霊廟をはさんだ反対側にはヤムナー川が流れる。
タージ・マハル建設を命じたシャー・ジャハーンは、この川をはさんだ向こう側にもまったく同じ形で、黒大理石を使った「黒いタージ・マハール」を建てる構想をもっていたという。そこを自分の墓とし、白いタージ・マハルとの間を大理石の橋で結ぼうとしていたそうだ。

ところが、タージ・マハルの他にもデリーでも大がかりな建築事業を進めてきたシャー・ジャハーンは国家財政を困窮させてしまい、ついには息子アウラングゼーブによってアグラ城に幽閉されてしまったため、黒いタージは幻に終わった。

実際には父親を幽閉したのは財政危機というよりは皇位継承の権力争いが理由だったようだし、王位に就いたアウラングゼーブは40年に渡って大規模な軍事侵略活動を繰り返したというから、実は国家財政が困窮していたわけでもない、とも言われる。

ちょうど対岸のあたり、黒いタージが建てられる予定だった辺りは公園になっているので、何もない野原にしか見えない。しかも霧がかかって遠くは何も見えないので、まるで、ここが世界の果てであるかのような、神秘的な光景だ。

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ガンジス川の最大の支流であるヤムナー川は、しかし、残念ながら世界で最も汚染された川のひとつらしい。インド政府も対策を講じてはいるものの、デリーを流れるこの川にはデリー市民の生活排水・排泄物の半分以上が流れ込むため、どんな対策をしても追いつかないのだとか。
ここから遠目に見ている限りは、とても美しい景色なのだが、こういうところで現実世界に引き戻されてしまうのも、また、インド。

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