hungry travelog
美しい海。うまいメシ。豪華なホテル。アジア方面の旅の記録。
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デリー訪問4か所目は、3つ目の世界遺産、フマユーン廟。これでデリー市内の世界遺産は制覇。
「廟」は、「びょう」と読み、祖先を祀る建物などの意味なので、ここはフマユーンさんを祀る建物ということになる。フマユーンさんというのはムガール帝国の第2代皇帝。

ここまでデリーで回ってきた建物には第5代皇帝のシャー・ジャハーンが建てさせたものが多かったが、ここはそれらよりも100年ほど古く、1565年に建立された。

フマユーン皇帝は、強大なムガール帝国を築いた父・バーブルからこの帝国を引き継いだものの、統治者タイプではなく芸術や遊びに明け暮れていたため、アフガニスタン方面出身のシェール・シャーが北インドの独立を求めて蜂起するとあっさり負けてしまい、ペルシャへ亡命した。

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フマユーンは亡命先で1541年にペルシャ人のミーダ・バーヌー・ベーガムと結婚。王妃はこのときわずか14歳だった。
フマユーンはペルシャのサファヴィー朝の支援を受け、シェール・シャーが死んだタイミングを見計らって1545年にデリー~アグラ地域を奪還した。
しかしわずか1年後に図書館の階段から落ちて死亡。
まだ20歳にもなっていない王妃は悲しみに暮れ、ヤムナー川のほとりに、他のどこにもない壮麗な墓廟を建てることを命じた。それが、このフマユーン廟。

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これ自体見応えがある東門。シンプルだが、最低限の装飾がとても美しい。
門の上部には三角形を二つ重ねた星印。これは六芒星とかダビデの星と呼ばれ、一般的にはユダヤ教のシンボルとされる(イスラエル国旗に描かれる)が、それは比較的最近(17世紀頃?)からであり、もともとこのシンボルには世界各地でずっと古くから魔除けとか、神聖なものという意味が込められていたそうだ。この建物に使われているのもそういう意味であってユダヤ教とは無関係だろう。ちなみに伊勢神宮の石灯籠などにもこのシンボルは使われているそうだ。
さらにちなみに、このマークはかつてMicrosoft製品で表示できたが、2004年にハーケンクロイツ(逆卍)とともに「不適切な記号だった」として削除されたことがある。ホロコーストの時代、ユダヤ人はこのマークの腕章を着けさせられたということに由来するのかもしれないが、ハーケンクロイツと同じ扱いをするのは間違っているのではなかろうか。

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と、ぐだぐだ言うのはこのぐらいにして、門をくぐると、そこには...

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およそ100年後に建てられるタージ・マハルにも影響を与えたという、フマユーン廟の壮麗にして端正な姿。

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フマユーン廟を建てさせた王妃がペルシャ人だったこともあり、この建物を設計したのもペルシャ人。
ペルシャには建築材料としての岩が豊富ではないので、建物の土台を煉瓦などで造り、その表面に化粧板として石の板を貼る、という建築方法が一般的だったそうだ。ところがインドには岩が豊富にあるので、惜しげもなく大理石と赤砂岩を使って、ここにペルシャとムガール帝国の文化が融合した、独自の建築様式が生まれた。

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基壇の上に建物を建てた構造になっていて、皇帝フマユーン、王妃、その息子のほか、宮廷に使えた使用人など、建物全体で150人が埋葬されている。
正面階段から基壇の上に上がってみる。遠目に見ていたよりも、かなりデカい。
赤茶、うすい赤、白の3色の石を組み合わせたデザインも美しいが、なによりそのデカさ、スケールの大きい存在感に圧倒される。お城などと違って始めからお墓として建てられた建物なので、攻められにくいようにわざと入り口を狭くしたり、なんてこともしてない。とにかく美しさだけにこだわった芸術品だ。

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コメント
この記事へのコメント
どれも素晴らしい写真ですね。インドの文化のすごさが伝わってきます!
私も一度是非インドへ行ってみたいです。
2011/05/07(土) 13:53 | URL | 猫子 #-[編集]
猫子さん、こんにちは。
コメント&お褒めの言葉をいただきありがとうございます。
これから他の都市に行くと、もっとディープなインドが登場するのでご期待下さい!
2011/05/07(土) 16:53 | URL | hungry_kaz #-[編集]
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