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ワット・シェントーン。
なるほど、今まで見てきたお寺とはちょっと格が違うのはひと目でわかる。境内がすごく広く、ひとつひとつの建物の重厚さが違う。1560年に建立され、王制が廃止された1975年まで、王室専用の寺院だったそうだ。
1887年にホー族がルアンパバーンを襲い、町を破壊したせいで、この町は何百年も歴史がある割には、数百年級の古いお寺が少ないのだそうだ。そのホー族の襲撃で破壊を免れた数少ないお寺が、このワット・シェントーンと、ワット・マイ。ワット・シェントーンは、ホー族の指導者がかつてここで僧侶として学んだこともあり、司令部として残したため。ワット・マイのほうは、あまりにも美しいので破壊を躊躇ったため、と言われる。
早速入り口でカメラを構えているとおばちゃんが近寄ってきて入場料を払えと言う。そういうところまで別格か。
僕がいま入ってきたのは、実は裏口みたいなところだったようで、お寺の奥のほうにいきなり入ってしまった感じ。右側の立派な建物は本堂のようでもあるが、実はかつての国王の棺と霊柩車が納められた霊柩車庫。本堂などは左手のほうにある。

とりあえず霊柩車庫に入る。
ナーガが飾られた霊柩車。もちろん自動車ではなく、見た目は船みたいだ。これを御輿のように人がかついだのか、それとも車輪をつけて牛か何かに引かせたのか。
これは終戦後、ラオスの独立を宣言したシー・サワン・ウォン王が、1960年に亡くなった時に使われたもの。ひとつ前の写真と比べればわかるが、巨大な霊柩車は建物の入り口を通れない。ということはこの霊柩車を囲むようにして後から建物を建てたのだろうし、これを建物の外に出すことも想定していないのだろう。
専用の立派な建物を造ってまで保管しておく国宝級の物を、勝手に見たり触ったりできてしまうのがラオスのおおらかなところ。ナーガの首のあたりが黒ずんでいるのは、人が触るからだと思われる。

霊柩車の後ろ側に回ると、びっしりと仏像が並び、鮮やかな壁画が飾られる。なぜか一部はコンクリートの壁が剥き出しのままだが、修復中なのだと善意に解釈しておこう。
薄暗い中、壁一面に仏像が並んでる様子は神秘的だ。しかも、仏様との距離が近い。霊柩車が本当に大きいので、かなり壁際を歩かないといけない。そうすると、仏像にぶつかりそうなぐらい近づくことになる。

霊柩車庫の外壁には、金色のレリーフでびっしりと埋め尽くされる。描かれているのはラーマヤーナだそうだ。
ラーマヤーナってヒンドゥ教の叙事詩では?と思うが、その辺が理屈で単純に分けられないのが、宗教の奥深いところ。

照りつける太陽の下、花の色が鮮やかだ。
いつもはほとんど気にもかけない花や植物が、どうもこの町ではやけに気になる。
この素朴な町に彩りを添える大切な要素だから否応なしに気になるのか、それとも毎日寺巡りしまくりの僕が、とうとう草花を慈しむようになったのか。
(帰国後は相変わらず無関心なので前者と思われる)

こちらが本堂。まさにルアンパバーン様式の究極型。とんがった屋根が極端なぐらいのカーブを描き、地上すれすれまでその羽を伸ばす。

本堂の中に入ると、この建物は全体のサイズの割には中はけっこう狭く感じる。屋根が低く、圧迫感を感じるせいだろう。機能性より装飾性を重視したデザインだ。
何枚も写真を撮ったのだが、なぜかブレてるのばかりなので、ここではナシ。
全部揃いも揃ってブレてしまってるのは、仏様の思し召し?

そういえば、ここは他のお寺では見かけなかった観光客の姿がちらほら見られるが、逆にお坊さんの姿を見ない。
もしかしてもう現役のお寺としての機能はもっていないのだろうか。だからこそ綺麗に維持するために入場料を徴収しているのかもしれない。

左側に見えてるのが本堂。壁に描かれるのは「マイトーン(黄金の木)」。遠目にはわかりづらいが、モザイク画だ。仏教の大切な教えを、この絵で説明しているらしいが、ちょっと見ただけではよくわからない。絵の意味がわかれば、と思って「マイトーン」でgoogle検索すると、リンナイのガステーブルばかりが出てくる(笑)。
右側はレッドチャペルと呼ばれる小さな祠で、ピンク色の壁一面に壁画が描かれる。台座部分には青い石を使っていたり、さりげなく色鮮やかだが、どぎつい感じはしない。

お寺のもう一つの入り口。この階段を降りると川沿いの道路に出て、そこから更にメコン川に降りられる。かつてここが王室の寺院として機能していた頃は、この川からのアクセスが主に使われていたのだろう。

ひとまず、これで満足。
チェンマイでもルアンパバーンでもほんとによく歩き回った。
時刻はもう2時過ぎ。この辺でいい感じのメシ屋があれば、と思って歩いてきたのだが結局寺巡りばかりしてしまったので、これから繁華街方面に戻ってメシを食うことにする。
なるほど、今まで見てきたお寺とはちょっと格が違うのはひと目でわかる。境内がすごく広く、ひとつひとつの建物の重厚さが違う。1560年に建立され、王制が廃止された1975年まで、王室専用の寺院だったそうだ。
1887年にホー族がルアンパバーンを襲い、町を破壊したせいで、この町は何百年も歴史がある割には、数百年級の古いお寺が少ないのだそうだ。そのホー族の襲撃で破壊を免れた数少ないお寺が、このワット・シェントーンと、ワット・マイ。ワット・シェントーンは、ホー族の指導者がかつてここで僧侶として学んだこともあり、司令部として残したため。ワット・マイのほうは、あまりにも美しいので破壊を躊躇ったため、と言われる。
早速入り口でカメラを構えているとおばちゃんが近寄ってきて入場料を払えと言う。そういうところまで別格か。
僕がいま入ってきたのは、実は裏口みたいなところだったようで、お寺の奥のほうにいきなり入ってしまった感じ。右側の立派な建物は本堂のようでもあるが、実はかつての国王の棺と霊柩車が納められた霊柩車庫。本堂などは左手のほうにある。

とりあえず霊柩車庫に入る。
ナーガが飾られた霊柩車。もちろん自動車ではなく、見た目は船みたいだ。これを御輿のように人がかついだのか、それとも車輪をつけて牛か何かに引かせたのか。
これは終戦後、ラオスの独立を宣言したシー・サワン・ウォン王が、1960年に亡くなった時に使われたもの。ひとつ前の写真と比べればわかるが、巨大な霊柩車は建物の入り口を通れない。ということはこの霊柩車を囲むようにして後から建物を建てたのだろうし、これを建物の外に出すことも想定していないのだろう。
専用の立派な建物を造ってまで保管しておく国宝級の物を、勝手に見たり触ったりできてしまうのがラオスのおおらかなところ。ナーガの首のあたりが黒ずんでいるのは、人が触るからだと思われる。

霊柩車の後ろ側に回ると、びっしりと仏像が並び、鮮やかな壁画が飾られる。なぜか一部はコンクリートの壁が剥き出しのままだが、修復中なのだと善意に解釈しておこう。
薄暗い中、壁一面に仏像が並んでる様子は神秘的だ。しかも、仏様との距離が近い。霊柩車が本当に大きいので、かなり壁際を歩かないといけない。そうすると、仏像にぶつかりそうなぐらい近づくことになる。

霊柩車庫の外壁には、金色のレリーフでびっしりと埋め尽くされる。描かれているのはラーマヤーナだそうだ。
ラーマヤーナってヒンドゥ教の叙事詩では?と思うが、その辺が理屈で単純に分けられないのが、宗教の奥深いところ。

照りつける太陽の下、花の色が鮮やかだ。
いつもはほとんど気にもかけない花や植物が、どうもこの町ではやけに気になる。
この素朴な町に彩りを添える大切な要素だから否応なしに気になるのか、それとも毎日寺巡りしまくりの僕が、とうとう草花を慈しむようになったのか。
(帰国後は相変わらず無関心なので前者と思われる)

こちらが本堂。まさにルアンパバーン様式の究極型。とんがった屋根が極端なぐらいのカーブを描き、地上すれすれまでその羽を伸ばす。

本堂の中に入ると、この建物は全体のサイズの割には中はけっこう狭く感じる。屋根が低く、圧迫感を感じるせいだろう。機能性より装飾性を重視したデザインだ。
何枚も写真を撮ったのだが、なぜかブレてるのばかりなので、ここではナシ。
全部揃いも揃ってブレてしまってるのは、仏様の思し召し?

そういえば、ここは他のお寺では見かけなかった観光客の姿がちらほら見られるが、逆にお坊さんの姿を見ない。
もしかしてもう現役のお寺としての機能はもっていないのだろうか。だからこそ綺麗に維持するために入場料を徴収しているのかもしれない。

左側に見えてるのが本堂。壁に描かれるのは「マイトーン(黄金の木)」。遠目にはわかりづらいが、モザイク画だ。仏教の大切な教えを、この絵で説明しているらしいが、ちょっと見ただけではよくわからない。絵の意味がわかれば、と思って「マイトーン」でgoogle検索すると、リンナイのガステーブルばかりが出てくる(笑)。
右側はレッドチャペルと呼ばれる小さな祠で、ピンク色の壁一面に壁画が描かれる。台座部分には青い石を使っていたり、さりげなく色鮮やかだが、どぎつい感じはしない。

お寺のもう一つの入り口。この階段を降りると川沿いの道路に出て、そこから更にメコン川に降りられる。かつてここが王室の寺院として機能していた頃は、この川からのアクセスが主に使われていたのだろう。

ひとまず、これで満足。
チェンマイでもルアンパバーンでもほんとによく歩き回った。
時刻はもう2時過ぎ。この辺でいい感じのメシ屋があれば、と思って歩いてきたのだが結局寺巡りばかりしてしまったので、これから繁華街方面に戻ってメシを食うことにする。




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