hungry travelog
美しい海。うまいメシ。豪華なホテル。アジア方面の旅の記録。
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ついにボロブドゥール遺跡にご対面。
8世紀頃に造られた巨大な石の建造物は、その目的も用途も未だ明らかになっていない。そもそも、1814年にイギリスのラッフルズ(シンガポールのラッフルズ・ホテルにも名を残している、あの人)の指示による探検隊が再発見するまで、1000年も火山灰の中に埋もれていたというのだ。

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積み上げられたブロックの数は200万。一個のブロックの大きさが違うが、エジプトのクフ王のピラミッドで280万だというから、こちらも桁外れの手間と労働力をかけて造られたことがわかる。しかも、ボロブドゥールの凄いところは、全体で9層になる壁面にびっしりと彫刻が施されていることだ。1460面にも及ぶ絵巻は、仏陀の誕生に始まり、大乗仏教の経典を現す。

ガイドの晴雄が、一段目の釈迦の誕生のところから、一面ずつ解説を始めた。壁画は、さすがに解説してもらわないと、誰が何をしてる場面なのかはわからない。ただ、逆に言うと、解説してもらいながら眺めていると、なんとなく理解できる。もしこれが、1000年前に文明として滅びてしまったシャイレーンドラ王朝の「文字」で書かれていたとしたら、さっぱり理解できなかっただろう。ところが「絵」になっていると、言葉も文化も、1000年の時も越えて、理解できてしまう。絵という形式でメッセージを残した先人たちの知恵。もしかすると、1000年後の人類は、日本の漫画文化を評価してくれるかもしれない。

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500体を越える仏像が至る所に配置される。
首のない仏像とか、一部が欠けたブロックとかがたくさんあるが、ここが地震地帯なのだからしょうがない。2006年のジャワ島中部地震でも被害を受けたようだ。晴雄の話では、仏像の頭を「おみやげ」に持って行く輩が多かったからだとのことだったが、どこまでが本当なのかは分からない。真面目な顔して適当なことを言うからな~、晴雄w

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最上段近くまで登ると、石が釣り鐘状に積み上げられた「ストゥーパ」が立ち並ぶ。ストゥーパの中にはそれぞれ仏像が納められている。

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その中にひとつだけ、中の仏像に触れると幸運が訪れるという仏像があり、人々が群がっている。
僕がめいっぱい手をのばしてどうにか届くぐらいの微妙な位置にあるので、手の短い人は届いていないと思われるw

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ストゥーパの上半分が壊れて、中の仏像が見えてしまっているものも、いくつかある。
実はここに隠されたエピソードは結構深い。
インドネシアは、イスラム教徒が大半を占める国である。ボロブドゥールというのは仏教遺跡である。第二次大戦後の混乱でボロブドゥールは長年放置されたままだったが、1973年からユネスコ主導で大規模な修復が始まり、1984年には完成記念式典が行われた。その式典で、当時のスハルト大統領が、ボロブドゥールはインドネシアの偉大な宗教遺産である、と演説した。するとイスラム過激派が反発、一部急進派が遺跡に侵入、ストゥーパを破壊してしまった。
バカなことをした見せしめとして、今でもいくつかのストゥーパは、壊れたまま残されている。

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頂上付近から。周りはよく整備された公園で、その周囲には森が広がる。
ずっと向こうに見える山が、この遺跡を火山灰で隠してしまうほどの噴火を起こしたのだろうか。
ちなみに、遺跡の土台部分の土と、遺跡を覆っていた土が同じ土質であったことから、この遺跡は「完成と同時に埋められた」という説もあるそうだ。エジプトのピラミッドのように世界の七不思議だと大げさに騒がれることはないが、この遺跡も謎に満ちている。

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仏教徒が人口の1%にも満たないインドネシアにおいて、この遺跡を「仏教寺院」として機能させ続けることは難しく、今この遺跡の管理・運営は株式会社化されている。
それでも、仏教における重要性を失ってはいないようで、オレンジ色の法衣を着た坊さんたちがお参りに来ていた。

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少し離れて木々の間から見える姿は、また異様な迫力がある。
マノハラ・ホテルとの間の行き来は、こうしてひっそりと森の中を通り、きれいに整備された芝生の中の道を通って行けてしまうが、一般の観光客の入り口は違う方角にあって、入り口付近にはびっしりと土産物屋が並ぶ。ここの客引きの激しいこと!(詳しくは後日)

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ボロブドゥールについては、インドネシアやバリの観光ガイドブックでは数ページ触れられている程度だが、この本ではかなり詳しく説明されているので、これから行く人にも、既に行ったことがある人にもお勧め。



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コメント
この記事へのコメント
Re: 迫力・世界遺産ボロブドゥール遺跡(2010バリ旅行その18)
僕は個人旅行だったのでレリーフに関する説明はなし(笑)
でも、マノハラホテルにあったシアタールームでレリーフの
理解を深めた後では、大変興味深くレリーフを鑑賞する事が
できましたよ!(笑)

もちろん、手の短い僕は届きませんでした。。。(苦笑)
2010/07/05(月) 23:02 | URL | Chempaka #-[編集]
Re: 迫力・世界遺産ボロブドゥール遺跡(2010バリ旅行その18)
Chempakaさんこんばんは。
釈迦が誕生するシーンのあたりをガイドに説明してもらったのですが、「まだ神様、天界でぐずぐずしてます」とかいうガイドの勝手な解釈が入ったりするのが面白かったですw
2010/07/06(火) 22:46 | URL | hungrykaz #-[編集]
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