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hungry travelog
美しい海。うまいメシ。豪華なホテル。アジア方面の旅の記録。
≪05月   2011年06月   07月≫
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アグラで早朝のタージ・マハル観光から始まった一日。アグラの3つの世界遺産を廻って、200キロ弱を移動してジャイプールに到着して、遅い昼飯を食って、すぐまた観光。この日はかなりハードだ。まずやってきたのはシティ・パレス。

さっきまで見てきたデリーやアグラは、もともとイスラム国家・ムガール帝国の領地として栄えてきた都市。ジャイプールは、この地を支配してきたラージプートと呼ばれる人々から生まれた有力氏族・サワーイー・ジャイ・スィン2世が1700年代に造ったヒンドゥの都市。
旧ムガール帝国領はイギリスに侵略されて直接統治を受けたため、色んな面で文化や歴史が破壊されてしまっているが、その周辺国家は「藩王国」という制度のもと一定の自治を認められていたため、昔ながらのインドらしさが色濃く残されているのだという。

ここシティ・パレスは、もともとサワーイー・ジャイ・スィン2世が建てた宮殿。現在は一部が博物館になっていたりして観光客に開放されているが、実はまだ敷地内にはマハラジャ一家が実際に住んでいるという。

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インドで撮った写真は、撮ったときには全然気にもしてなかったんだけど、後で見たら写ってる人がばっちりこっちを笑顔で見てた、ということがよくある(笑)。基本的に写真に撮られるのが好きで、外国人を見つけるのがめざとく、かつ、相手をジロジロと見ることをまったく厭わない。

何重にも門があってどういう構造になっているのか今いち理解できていないまま、ラッキーはずんずん奥に進んでいく。

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今まで見てきたどこのお城にもあったディワーニ・カース(貴賓謁見の間)が、ここにも。さすがに華やかだ。
ここまで見てきた建物は白大理石か、赤砂岩を使うのが定番だったが、ここはサーモンピンクの明るい色使いで、ちょっと可憐な雰囲気も。

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ディワーニ・カースを外から見たところ。ちょっとわかりにくいと思うが、写真のど真ん中ぐらいに鏡のように銀色に光る物体がある。これは、「世界最大の銀製品」としてギネスブックにも載っているという、壺。敬虔なヒンドゥ教徒である1902年当時のマハラジャ(調べたが個人名がわからなかった)がイギリス旅行中も毎日沐浴ができるように、この900リットルの壺2つにガンジス川の水を入れて、運ばせたという。信仰心の強さとも言えるだろうけど、やっぱり金持ちはやることが違う。

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こちらが、現在もマハラジャ一家が暮らすという建物、チャンドラ・マハール。さすがに中は見学できない。最上階はバルコニーだけのようだが、それを除いても5階建てで、この窓の多さ。一体内部はどれだけ広く、どれだけ豪華なのか。
どうも何かの催しの準備をしているようで、中庭には櫓が組まれていた。

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これがムバーラク・マハルという建物で、現在は博物館。マハラジャたちが着ていた服とか生活用品が展示されている(写真はNG)。たしかこことは違う建物には武器博物館とかもあった。ちょうど武器博物館を見ているときに停電になったが、周りの人達も落ち着いたもので、暗くなってもみんな「やれやれ」ぐらいの軽い反応だ。

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インドは世界最大の民主主義国だといい意味で言われることが多いが、インフラが脆弱で混沌としているのは民主主義であるが故とも言われる。中央政府に比べて州の権限が強く、全国規模でのインフラがなかなか整わない。国がだらしなくて、官僚が腐敗していても、そこに目をつけた民間サービスが登場して補ってしまうので、金持ちにとっては事足りてしまう。だから公共の電気がいくら停電しようとも、自家発電や民間から電気の供給を受けている、経済力のある人達は別に困らない。この人達が本気で動かないから、国としての整備事業はいつまでも進まない。そういえば先々週ぐらいだったか、加盟申請から何年も経た末にスターアライアンス加盟を拒否されそうだというインドの国営航空エア・インディアをつぶしてしまえという議論が出ているというニュースをInternational Herald Tribuneで読んだ。一方で民間のキングフィッシャーは、ワンワールド加盟を果たしている。

中央政府の絶大な権力で、国の利益のためなら多少の人権を犠牲にできる中国とはまったく違う政体であり、それが現在のインドと中国の国力の差である。

みんなの顔を立てるために色んなところを少しずつ犠牲にして、結局本当にやりたかったことが何もできずに労力とコストばかりが莫大に費やされてしまう日本は、インドのことを決して笑えない。


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